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ルンバは会社オフィスでも使えるのか?複数台運用のやり方

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ルンバちゃん


世界で脚光を浴び始めているお掃除ロボットですが、
家の中だけではなく、会社オフィスでも利用したいと思ったことはありませんか?

そんな疑問に応えるべく、
オフィスでルンバはどのような動きをするのか、ちゃんと掃除してくれるのか検証してみました。
どのお掃除ロボットがいいのかも含めて、情報を共有したいと思います。

■まとめ

・オフィスが広い場合はルンバ980がベストチョイス。
 下位機種ルンバ960は低価格がメリットだが、清掃時間と清掃能力が劣る。
 清掃範囲が112畳以下ならルンバ960でも問題なし
・ルンバ980などの、カメラでマッピングする高価格機種は、
 夜間運用ができないのが弱点
・ルンバと接続するルータには、相性問題があるため注意
・ルンバを複数台同時に動かす場合は、ベースの取り合いが発生するため、
 バーチャルウォールで領域を区切ったり、動作時刻を変えるなどの工夫が必要

■詳細

●機種選定
オフィスを掃除してくれるお掃除ロボットの選定について、
このたび色々と調べましたが、次の条件を満たすものとなると、
私が調べたところ、ルンバ980がベストという結論になりました。

・清掃範囲が広い(オフィスが200畳以上の場合に最適)
・ダストボックス容量が大きい
・連続稼働時間が長い(2時間以上)
・清掃後は充電ベースに自動で戻る
マッピング機能により効率的な清掃をしてくれる

なお、ルンバ980の課題は下記ですが、これについては口述します。
・複数台運用が想定されていない
・家庭での使用用途として設計されている

さて、上記のような状況ですが、ルンバ980の一つ下のルンバ960でも
問題なく使用可能なケースがありますので、
ルンバ960との比較を簡単に行っておきます。

●ルンバ980とルンバ960の比較
ルンバ960はルンバ980に比べるとお求めやすいのが、最大のメリットです。
デメリットとしては、次の通り。
・ダストボックス容量が小さいため、清掃範囲が狭くなる
・1回の連続清掃時間が短く、清掃の合間に充電をはさむ場合がある
・カーペットブースト機能が無い。
(床面の素材を自動で感知して、自動で吸引力を2倍に引き上げる機能のこと)
・付属物がルンバ980に比べて少ない

ただ、ルンバ980と960の値段差を考えると、
付属物の値段を考えても3万円以上は違ってきますので、
あとは上記デメリットが問題ないかどうかが選択のカギになってくるでしょう。

Wifi環境について
ルンバ980は、その豊富な機能を活用するためには、
クラウドセンターと接続させる必要がありますが、
そのためにはスマホWifi環境が必要です。

会社オフィスで使用する場合は、セキュリティの関係上、
ネックになる可能性があります。
特に、社内ネットワークでプロキシサーバが使用されている場合や、
社内で使用しているWifiルータが、ルンバと相性の悪いもの(下記)である場合、
ルンバと接続してくれないので注意が必要です。

ルンバとルータの互換性について
http://irobot-homesupport-ja-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/10994

ルンバがクラウドセンターと接続できない場合、
曜日や時刻に沿った定期的な動作をさせることができず、
またマッピング機能はクラウドセンターとの接続により実現しているため、
清掃範囲が下位機種と同等の15畳程度になってしまいます。

これではさすがに高価なルンバ980を購入する意味がありませんので、
外部ネットワークと接続できるかどうかを、導入前に確認しておくことをお勧めします。

 

●清掃の様子
これまでの記載と重複もありますが、わかった問題について列挙しておきます。

・充電できておらず起動できなかった
・ベースの設置個所が狭く、戻ってこれなかった
・ルンバは複数台の同時使用は想定されておらず、
出発したベースに戻らず、最も近いベースに戻る習性がある
・動作音が大きく、高音なので遠くまで響く
・清掃のたびにダストボックスを掃除する必要がある
・床置きのケーブルは巻き込むので注意
・消耗品などのメンテナンスは必要

大体まとめるとこんな感じですね。
ベースの設置場所については、ルンバの説明書に注意点が書かれていますので、
よく読んでから設置していただければ大丈夫だと思います。
結構、無理をしても意外にちゃんと戻ってきます。

あと盲点だったのが、自分が出発したベースに戻らず、
他のルンバのベースに戻ることがあるということですね。
家庭用ということで、一台での使用しか想定されていないのだと思います。
これに関しては、ベース同士の距離をとったり、間にバーチャルウォールで壁を作ったり、
ルンバの活動時間をずらすなど、領域のすみわけが必要になります。

動作音については、ある意味仕方ないですね。
ロボットとは言え、掃除機ですし。
オフィスに人が少ない時間に稼働させるのが手です。

ルンバの大敵?としては、ケーブルなどがあります。
清掃中に巻き込んで止まってしまうんですね。
最近のルンバは以前に比べると賢いようで、
巻き込みにくくなっているようですが、油断は禁物です。

ケーブルは、ケーブルモールでカバーしたり、
床の上に置かれている巻き込まれやすそうな物は
机の上に置いてもらったりするなどの対応が必要になります。
オフィスでは、コピー機の周りにLANケーブルなどが
張り巡らされていたりするのではないでしょうか。

それから、オフィスには必須品のイスが、
ルンバにとっては邪魔になるという衝撃事実があります。
机下にイスを収納すると、机の下が清掃できませんし、
そもそも通路上に置かれていればルンバは迂回をしなければなりません。
このあたりも、運用しながら最適解を見つけていく必要があります。

最後に、継続的に使用するには消耗品などのメンテナンスも必要になります。
きちんと清掃できているのか、定期的に確認する必要もあるでしょうし、
ローラーに絡んだ髪の毛などを除去する必要もあります。
ルンバやスマホのアップデート、修理が必要になった場合の対応や、
バーチャルウォールの電池交換もあります。
会社として、どのように運営していくのか、この辺りを整理しながら
進めていく感じになると思います。

■あとがき

ルンバをオフィスで使うにあたり今回色々な角度から検証をしました。

セキュリティの観点からオフィスの中は、
各人員が時間を割いて 清掃に取り組んでいるケースも多いと思います。
人件費は、やはり非常に高いものですので、
ランニングコストを含めてもルンバで清掃を行うことの方が
金銭的なメリットは大きいです。

また 数字などには現れないメリットとして 、
ルンバがオフィスで働く人たちの心の癒しになっていた点が挙げられます。

オフィスの中をルンバが一所懸命に動き回って清掃をする姿は、
オフィスに新しい風をもたらすものとして、
なかなか好意的に受け止めてもらえていたように思います。

導入にあたり家庭で運用するのとは違った課題がいくつかありますが、
ぜひそれらの壁を乗り越えて、 本稿がルンバの活動領域拡大のあと押しとなり、
オフィスに新しい風を吹かせるきっかけとなれば幸いです。